「物件名変更」という魔法の仕切り直し術

生まれ変わった物件名のイメージ(実際の撮影は北海道小樽市にて)

ども!ぴーすけです。まだ見ぬ不動産の扉を開けたくて、このブログを始めました。今回の投稿では、この世界に携わるきっかけになった築古アパートの再生物語をお届けしてみたいと思います。よろしければ、お付き合い下さい。

名前に宿る力にあやかる

突然ですが、皆さんは『ゲド戦記』という作品をご存知ですか?僕は割と社会人になりたての頃に、映画版を観たことがあります。その中で、名を明かすことの持つ力の大きさについて描かれていたのが、今でも不思議と印象に残っています。

さて、2018年に立て直しを行ったアパートは、当初「あけぼの荘」という名前でした。とても”昭和”な物件名ですね。ひょっとしたら、竣工した当時(1970年頃)には、割と人気のあるネーミングだったのかもしれません。関東エリアで「あけぼの荘」と検索してみると、木賃ベルト(※)を中心に、この名前を冠した集合住宅を容易く見つけられます。

(※)東京都内で、山手線の外側、環状七号線に沿って分布する木造賃貸アパートが密集したエリアのこと(『モクチンメソッド』より)

立て直しに当たって、この名は是非変えたいと思いました。再起を図る売れない芸人のごとく、再出発には新しい名前が必要です。それで、どんな名前をつけるか?、そしてどうやって変えればいいか?を考え、調べてみることにしたのです。

「物件名はイタリア語」と謳う不動産本の主張は正しいのか?

当時、巷に出回っている不動産投資に関する本には、一通り目を通しました。すると、物件名についてはイタリア語をはじめ、ヨーロッパ系の単語を推すものが多いことに気づきました。ここから、賃貸アパートやマンションが普及してから現在に至るまでの変遷が、なんとなく想像できました。

  1. 1960年代-1970年代頃(昭和)…⚪︎⚪︎荘、コーポ⚪︎⚪︎
  2. 1980年代-1990年代頃(昭和→平成)=英語全盛期…ハイツ⚪︎⚪︎、リバーサイド⚪︎⚪︎
  3. 2000年代〜(平成)=フランス語・イタリア語・スペイン語流行期…ドルチェ⚪︎⚪︎、カーサ⚪︎⚪︎

ドルチェはイタリア語で「デザート」、カーサはスペイン語で「家」の意味だったと思います。最近よく目にするようになった「レジデンス」は英語ですが、普及は2000年代ですね。

たしかに、英語にはどことなく、90年代Jポップの名残りを感じます。一方で、ヨーロッパ系の言葉って、響きが可愛かったり、ちょっとエレガントだったりするんですよね。なので、「感度が高い」とされるオーナーが、イタリア語を中心にしたネーミングにこだわるのも理解できます。

ただ、この方面は個人的には好みでない…。ということで、別解を探すことにしました。そこで注目したのが「和語」と呼ばれる、日本古来の言葉です。実は「あけぼの」も和語なんですが、たとえばカタカナ表記で「アケボノ」にしても、今ひとつ締まりが悪い。それで、類義語あるじゃん!と気づき、「アカツキ」なら良いのでは?との最適解にたどり着くに至りました。これで、物件名は決まりです。

物件名の変更は本当に手間いらず?

具体的な名前が決まったからには、変更に向けて早速動き出すのみです。少し調べた限りでは、特に公的機関への届出も必要なさそう。それであればと、入居者さんへ案内を差し上げて、あとは建物入口に掲示されている物件名を差し替えるのみです。中には、大理石で作った特注プレートを用意する大家さんもいるようですが、もったいないので、ホームセンターで購入した木の板を良い具合に塗装して、そこに「アカツキ+地名」と書いて済ませました。

後日、2つだけ想定外なことがありました。1つは、ベテラン入居者さんから、公的な手続きをした際に正しい物件名を確認されたとの報告を貰ったこと。これについては、物件所在地の役所に問い合わせて、窓口で変更をお願いしました。もう1つは、Googleマップ上では、旧名が表示されてしまうこと。こちらは今のところ放置してます。ちゃんと解決策を探したら、恐らく修正できると思います。

物件名の変更については、とにかく無料(タダ)でできることもあって、不動産再生したいオーナーにとっては、まさに魔法の仕切り直し術なんじゃないかと思っています。もし築古の賃貸物件との付き合い方に悩んでいる方がいたら、最初の一手として強くオススメします。

それでは、今回はここまで。また書きますね!

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