北海道小樽市の民泊事情、賃貸は穴場?

小樽駅

ども!ぴーすけです。まだ見ぬ不動産の扉を開けたくて、このブログを始めました。生まれ育った東京メインで活動してますが、少しでも「日本のリアル」を五感で経験せねばと、常に危機感でいっぱいです。今回の記事は、そうした体験の一端を基に書かせて貰います。

「インバウンドの街」小樽でエアビー宿泊体験

2019年5月、2泊3日の工程で北海道に赴きました。きっかけは、札幌ドームで行われる「嵐」のコンサート、5×20(ファイブ バイ トゥウェンティー)に当選したことです。当初、札幌近辺に連泊することを検討しましたが、ライブの開催も影響してか、随分と宿代が高騰していました。それで、初日は札幌から電車で1時間ほどで行ける小樽市まで足を伸ばしてみようということになりました。

とは言え、小樽市内にあるホテルや旅館の数も限られます。しかも、わざわざ「泊まってみたい!」と思えるような雰囲気のところも無く…そこで、民泊サービスのAirbnb、通称エアビーを利用してみることにしました。選んだのは、高台にあるマンションの一室で、宿泊費はおよそ1万円でした。行ってみて驚いたのですが、このマンション自体、ごっそり投資用のものでした!僕たちが泊まった部屋以外にも、建物のあちこちにエアビーの掲示が…。そして、まだコロナ禍前で、しきりに訪日外国人の増加が報じられていた時期だったこともあって、街中至る所でインバウンドの中国人に遭遇しました。

肝心のエアビー宿泊施設はというと、、まあ酷かったですね(笑)一応、★5つみたいな高評価のところだったんですが、基本のキである清掃から行き届いてなくて、エアコンのフィルター掃除からやる羽目に…。ちょっと色眼鏡で見てるかもしれませんが、民泊サービスの口コミ評価は利用ユーザー層の平均値を加味して受け取った方が良いかもと気づく機会になりました。

(今回の記事投稿を機に、件の宿をエアビーで検索してみると出てこなかったので…撤退した模様です。)

乱立する高級海鮮丼屋と追いつかないインフラ整備が物語る小樽市のリアル

さて、小樽市観光&視察。せっかく来訪したからには、限られた1日24時間で、街のエッセンスだけでも掴み取って帰りたいもの。ということで、精力的に周遊しました。一番の収穫は、市内で醸造された地ビール、口当たり抜群で美味しかったです!その後、札幌市に移動した後も探したくらい、本当に気に入りました。

ただ、その他に何が印象深かったかと振り返ると…難しいですね。とにかく目についたのは、平均単価2,500円、ウニ・イクラ・カニの3点セットがウリの海鮮丼でした。絶対に不味くないことは分かってますが、「他にないんかい!」と言いたい気持ちも湧き上がります。

加えて、インフラがしょぼかったことの方が、不思議と記憶に焼きついています。余計なお世話かもしれませんが、小樽駅近くの道路ですら亀裂が入っているのを目の当たりにすると、心配が募るばかりでした。「衰退」というキーワードをリアルに感じる度に、寂寥感(せきりょうかん)に苛まれることは否めませんが、下り坂をそろそろと下る(※)日本に住まう者としての宿命なのでしょうか。

(※)「下り坂をそろそろと下る」の表現は、大学の先輩でもある劇作家の平田オリザさんの著書名から拝借しました

賃貸経営をするなら、小樽市は(相対的に)穴場!?

ここまで、辛口で書き進めてきましたが、小樽市について1つ注目に値すると感じた点があります。

それは、賃貸経営については意外と穴場かも!?という視点です。

少しだけ小樽市の変遷を紹介すると、人口は明治元年に約2千人→ピークとなった1964年に約20万人→現在は約12万人となっています。非常にざっくりですが、明治10年頃から第二次世界大戦後までは、海運・漁業・石炭の街として栄えたものの、産業構造の転換に伴う生き残りを余儀なくされた結果、観光業に活路を見出した地方自治体と理解しています。

そうした中で目を引くのが、減少の一途をたどる人口を尻目に「世帯数」は1975年以降の45年間、6万台で推移している点です。言い換えれば、世帯当たりの人の数は減っているわけで、その内訳は配偶者などと別離した高齢者か、あるいは単身者のはずです。正直、細かな裏取りはしてないのですが、もし後者が優勢なのであれば賃貸経営にとってはプラス材料でしょう。

試しにHOME’Sなどで小樽市の賃貸物件を検索してみると、築20年までのワンルームであれば、4万円台の賃料を維持できる可能性があります。日本の人口が減少に転じた2005年以降も世帯数の減少が緩やかである点に着目すると、先々10年は取り組み余地のあるエリアかもしれません。特に、賃貸物件の供給過剰が懸念される札幌市で、いわゆるレッドオーシャンの戦いに首を突っ込むよりはマシかと。

もちろん、ネガティブ要素も沢山あって、

  • 市内の高等教育機関は小樽商科大学のみで、学生数は2千人強(特定の大学や企業に依存した賃貸経営自体そもそも危険)
  • 将来に渡って土地に価値が残ることが見込めない
  • コロナ禍で激減したインバウンド需要の回復は望めない(国として、訪日外国人を増やすよりも移民受け入れに舵を切るかも!?)

といった点を踏まえると、どうしても二の足を踏むかもしれません。でも、ベースやルーツが北海道だったり、中期で上手に転売できたりする方にとっては、発見のある地域だと思います!

それでは、今回はここまで。また書きますね!